OLUYMPUS PEN E-P2
M4/3(マイクロフォーサーズ)マウントを採用したオリンパスペン E-P2を購入
オリンパスとイーストマン・コダックが規格したマウントがフォーサーズ。
フォーサーズとは4/3型(17.3mm×13mm)のイメージセンサーとレンズマウントが定義された規格である。
マイクロフォーサーズとはフォーサーズの拡張規格で、マウントが更に小さい。
2008年頃にオリンパスE-520というフォーサーズカメラを買ってマウントアダプターを取り付け、OMレンズを使って見ようと思ったことがあったが、その時は踏ん切りがつかずに機を逸してしまった。
E-520は一眼レフでミラーがあるのでフランジバックが長いから取り付けるマウントの種類に制約が出る可能性ありなので買わなくてよかったかも。
2011年9月
30年来の友人が新しくデジタルカメラを買いたいと相談にやってきた。
彼はCanon製のデジタル一眼レフを持っているのだが数年前の機械でもあり、全く新しいデジタルカメラを買いたいと言っていたのでマイクロフォーサーズのデジタルカメラを薦めた。
対象になるのはパナソニック LUMIX DMC-GF2とオリンパスのペンシリーズだ。
パナソニックには何種類もフォーサーズ・マイクロフォーサーズがあるが、コンパクトで価格的にも熟れている、そして私も欲しいと思う機種はGF2だった。
新型でGF3があるが、これはまずカタチがダメ。溶けたような丸みを帯びていて最悪デザイン。
そしてホットシューが無いのも致命的な欠点だと思っている。
そうなると対象になるのはGF1かGF2。GF1はすでに完売状態なので入手が難しくなっていて、今が底値と感じるのはGF2だった。
なにせGF2W-K ダブルレンズキットで購入すると最安価格が35,000円前後(2011年9月20現在)
この価格だとコンパクトデジタルカメラの領域に被ってくるくらい安くなっている。
実機を触ったことがあるが、剛性感もあってなかなか良く出来た機械だ。
そしてもうひとつのオリンパスペンシリーズ。
E-P1から始まってすぐにE-P2になり、現在の最新型はE-P3。
パナソニックと比べて実勢価格はかなり高めである。
E-P1はすでに市場からはほとんど消えているため入手するなら中古になる。
E-P2はまだ現行機としてカタログに乗っており、フェード間近だが新品で買うことが出来る。
オリンパスには他にもPLYMPUS PEN Liteという廉価版が存在している。
この中でGF2の競合機となるのはE-PL2だと思われるが、それでも価格はパナソニックよりも高めである。
どこが大きく違うかというとパナソニックには手ぶれ補正がレンズに内蔵しているのに対し、オリンパスはボディに手振れ防止の機能があることだ。
ほかにもいくつか大きな違いはあるが、決定的に違うのは手振れ防止である。
2011年9月28日(Wed)
昨年末にネットで購入したプラナー50mmを販売しているe-TRENDから毎週のようにメルマガが届いている。
いつもは斜め読みするか流すだけなのだが、今回はどういうわけかじっくりと読んでみた。
するとメルマガの中ほどにこんな文章が書いてあった。
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クリックしてみるとなんとなんと!在庫ありとなっていたので買うことに決定。
価格.comで同じ商品を探して見ると最安値が52,979円
e-TRENDのメルマガ価格¥39,800は超格安バーゲン価格ですよ。
9月29日未明にe-TRENDにネット注文したオリンパスペンE-P2プレミアムキットが翌日の30日に到着した。
80サイズの梱包に包まれてやってきたE-P2。梱包を開梱すると注文した商品の他に「限定プレミアムバッグ」も一緒に付いてきた。
これっておまけなんだろうけど、注文時には表記がなかったのでちょっと得した気分。
商品の箱を開けてバッテリーを入れ、パンケーキレンズの17mm F2.8を取り付けて手持ちの2GBSDカードを差し込んで動作確認する。
バッテリーは充電していないが放電状態にもなっていなかったので撮影テストは出来た。
動作は全く問題なし。
電池を外して充電器に取り付けて充電しておく。
昨夜に予備のバッテリーとマウントアダプターを注文しておいたので、翌日の10月1日には到着するだろう。
2011年10月1日(Sat)
夕方、ディスカバーフォトさんに注文しておいたマウント類が佐川急便で到着した。
FD -マイクロ4/3 アダプター 税込価格:¥4,400個 数:1個
L39 - マイクロフォーサーズマウント アダプター 税込価格:¥3,480個 数:1個
普段使用しているレンズはNIKONばかりだが、CanonのFDレンズも3本持っているのでこれをE-P2に使ってみようとアダプターを購入。
FL 50mm F1.4・FD 28mm F2.8・FD35-105 F2.8(Zoom)の3本。
L39アダプターは古いLeicaやNicca・CanonL1やCanon7用の50mmレンズの描写を見てみたくて購入した。
Canon 7にくっついている50mm F1.4 II。1959年製 詳細
Canon L1用標準レンズの50mm F1.8 II。 1956年製 詳細
Nicca 3-Fに付いているNIKKOR-H 1:2 f=5cm。 「ニッコール千夜一夜物語」
LEICA 3fに付いているSummitar f=5cm 1:2。
一番シャープなのはやはりこれらの中では新しいFL 50mm F1.4がフレアーはあるが芯のあるシャープな描写で、同じCanonでもCanon7に付いているLマウントの50mm F1.4 IIは盛大なフレアーとレンズ内ゴーストと周辺部に見られるコマ収差が特徴的だった。
これらはみんな50年以上前のレンズばかりなので今のレンズほどシャープな描写はしないが、とても面白みのある写り具合である。
印象的だったのはNicca 3-Fに付いているNIKKOR-H 1:2 f=5cmで、唯一レンズ構成がガウスタイプではなくゾナータイプのレンズだ。
バックのボケ具合は二線ボケの傾向があるが、写りは割合にシャープでパープルフリンジもほとんど見受けられない。
Canon L1と7のレンズはパープルフリンジが存在する。
特にCanon 7に付いている50mm F1.4 IIは淡いアンバーコーティングのせいなのかどうかは判らないが、逆光で撮影するとレンズ内のゴーストが盛大に発生する。
写りとは全く関係ないが、E-P2に取り付けて格好がいいのはNIKKOR-H 1:2 f=5cm。続いてCanon 7用の50mm F1.4 IIである。
Canonの一眼レフ FTに付いていたFL 50mm F1.4はレンズの直径が大きいため、E-P2に取り付けるとバランスが悪いほど大きく感じる。
これらのレンズはすべてマニュアルフォーカスで絞りもマニュアルで操作する必要がある。
カメラ側の設定はP(プログラム)でもA(絞り優先)でもM(マニュアル)でも構わない。
Pにしてあっても動作するときは絞り優先として撮影される。
絞りの動作は実絞りだが液晶が暗くなるわけではなく、絞りこまれて被写界深度を見ることが出来るのでそれが必要な場合は重宝しそうだ。
25mmを超える望遠系のレンズを使う場合はボディ内手振れ機構が付いているオリンパスE-P2が有りがたい。
バッテリーの持ちは常時ライブヴューで表示されているミラーレス一眼のため、普段使っているD80やD7000ほどバッテリーの持ちは良くない。
そして設定を変えるためにも液晶表示を使用するのでますますバッテリーの持ちが悪くなるのは仕方のないことだろう。通常の一眼レフと比べてミラーレス一眼の良さはミラーが無いために低速時のショックは非常に少ないこと。
シャッターが動作する音だけが聞こえるくらいの小ささである。
E-P2は標準の17mm F2.8パンケーキレンズとバッテリー・SDカード・フィルターを取り付けた状態で464g(ストラップを除く)なので、持ち歩きにはコンパクトデジタルカメラ並みで全く不便を感じないのも特徴である。
各イメージセンサーサイズの比較も掲載しておく。

フルサイズ | 36mm×24mm |
APS-C | 23.6mm×15.6mm |
M4/3 | 17.3mm×13mm |
購入時に付いてきたM.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8の描写
確かに中心部の解像度は良好だが周辺部は周辺部の解像度はF5.6まで絞ってもあまり改善されない。
後ろボケは二線ボケの傾向アリ。
嬉しいのはパープルフリンジがほとんど無いこと。
樽型の歪曲収差があるらしいがまだ厳格なテストはしていないので不明。
近頃のデジタルカメラは収差をデジタル補正しているらしいが、補正をオン・オフする事ができないのでレンズ単体の状態は判らない。
重量は71gと軽量なので、普段E-P2につけっぱなしにしていても苦にならないのは有難い。
ほぼ同時にテストしたPanasonic製のLUMIX G 14mm/F2.5はかなり良い出来だったのでちょっとがっかり。
2011年10月19日(Wed)
マニュアルフォーカスレンズをE-P2で使うとなるとピント合わせが正確に出来るファインダーが欲しくなる。
ミラーレス一眼は後ろの液晶で画像を確認するのが基本だが、マニュアルフォーカスレンズを使う場合は後ろの3インチ液晶でピント合わせをする必要がある。
両手を伸ばした状態でレンズのヘリコイドを回してピントを確認するのはかなり厄介。
ミラーレス一眼にはオプションで電子ビューファインダーがあり、オリンパスにはVF-2とVF-3のふたつ存在する。
VF-2はオリンパスペンE-P2専用の外付けEVF「電子ビューファインダー 」として発売された。
E-P2専用に新開発され、視野率100%・解像度144万ドット・倍率1.15倍のEVF(電子ビューファインダー)。
VF-3はE-P2以降のアクセサリーポートを搭載しているオリンパス製デジタルカメラに装着が可能で、視野率100%・解像度92万ドット・倍率1.0倍のEVF。
先に発売されたVF-2よりも体積で約25%、重さで約13%の小型軽量化。
スペックを抑えてコストパフォーマンスを良くした商品。
VF-2にはなかったシューロックも付いている。
※E-P2に取り付ける場合はファームウェアを最新の1.2にする必要がある。
EーP2購入時には必要ないかと思っていたのですぐには買わなかったが、やはり欲しい。
E-P2は主にプライベート撮影に使用するつもりだったのでピント合わせに時間がかかっても構わないと思っていたが、ついに仕事に使用する可能性が出てきた。
こうなるとやはり正確にピントを合わせるために購入することにした。
購入するのは144万画素の解像度を持ったVF-2。
2011年10月18日に東京ボンバーにネット発注して翌日の19日にはVF-2が到着。
最初に使用したのは奈良町物語館で開催された音楽イベント。
くぽりんのダルシマー演奏を撮影した。
奈良の町家はかなり暗い。
E-P2にはマウントアダプターを介して取り付けたレンズ、Canon FL 50mm/F1.4。
ISOは400。絞りは開放か一絞り絞ってF2.0で使用する。
その状態でシャッター速度は1/60secぐらい。
Canon FL 50mm/F1.4のレンズは開放で芯はあるが柔らかい描写をするのが特徴。
そのレンズを使って正確にピント合わせをするのにVF-2は重宝した。
それとともに画面を見るときにEVFファインダーに目を押し付けるため、手ブレの要因が減ったのも有難い。
その音楽イベントでは榊原明子(acco)さんのピアノ演奏をハイビジョン動画でも撮影した。
時間にして6分ほどの動画を撮影するときには膝にカメラを固定してブレを少なくし、絞りは開放にして周りから彼女を浮き上がらせるようにして撮影した。
E-P2にVF-2を取り付けるとロックが無いのでふとした弾みに外れそうになっていることがあるのには注意が必要である。
そういった部分を除けば非常に有用なツールである。
メーカー希望小売価格(税別):¥30,000 発売日:2009年12月 4日
東京のPCボンバーで購入価格は19,300円