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お気に入りの腕時計

裏蓋が四つビスのSinn 156B

最近、また時計の虫が騒ぎ出し、Sinnのクロノグラフ156Bが欲しくなりました。
搭載しているレマニア5100ムーヴメントは色気のない無骨な機械なのですが、2002年中に製造中止となり、それを搭載しているクロノグラフは市場に流れているだけとなります。
10年以上前にポルシェデザインのミリタリークロノグラフを持っていたことがあります。
新品で購入したのですが、購入して1年以内にストップウォッチを動作中に停止すること数度。修理に出しても完治しませんでした。
とどめは竜頭の脱落っていうか細いシャフトがねじ切れちゃいました。

スクリュウロックになっているので時間合わせの時や手でネジを巻く時はどうしても緩める必要があります。
自動巻の時計なので毎日はめていればネジを巻き上げる必要もないのでしょうが、数個の時計を取り替えながらしていると最初に外した時計は2日目には停止しているのです。
そのため、腕にはめる度にネジを少しだけ巻き上げ、あとは自動巻のお世話になるような使い方をしていました。

ある日、スクリュウロックを緩めてネジを巻き上げてゆくと急に巻き上げトルクが無くなり、フリーになったみたいにクルクル周りだしたのです。
そのまま竜頭を引き出すと先端のピニオンギアが嘗めたのではなくシャフトがねじ切れていたのでした。
それ以来、レマニア5100を搭載したクロノグラフは遠慮していたのですが、ついに生産中止となる報を聞き、一つ押さえておかなければと思うようになりました。
今さらポルシェ・クロノグラフでもないので5100を搭載しているものを探していたんです。

つい最近、小柳時計店でSinnフェアがあり、その最終日にローター・シュミット社長が来日されてお会いした時にいただいたカタログに156Bの写真を見つけました。
30年近くも変わらないデザインで発売されている156Bはローター・シュミット社長の製品ではないと言うこともあり、5100が製造中止となること等で156Bのデザインで販売されることがなくなる可能性も出てきたと思いました。
最近の新製品をみれば古いSinnとはデザインも機械もかなり違いますから。
これはなんとしても買っておかないと。そう気付いた時にはすでに市場からほとんど156Bは消え失せかけていました。
しかし有り難いですね、小柳時計店にはありました。(うれしい!)
156Bには最終に出た裏蓋がスクリューバックになっているものと、その前に発売されていた四つビス止めのものと2種類有るんですが、これが全く同じでは無いのです。
どう違うかと言うとサイドから見ると微妙に角のアールが違うのが分かります。
更に竜頭のとプッシュボタンの位置も違う。ねじ込み式竜頭のねじ込まれる位置も旧型ではケースサイドに密着するように締まりますが、スクリューバックタイプの最終型ですとケースの中に入り込むようになっています。
要するに竜頭ガードの役目をしているのですね。
どちらがいいかと言うと新型のケースに深く入り込む形状の方が竜頭にストレスがかかった場合、安全なのかも知れません。

しかしわたしは旧型の四つビス止めの方を選びました。ツノの形が伸びやかで今まで連綿と続いていた156B本来の形をしているのです。
ケースそのものの形状は全く別の型から作られていると言う情報を得ました。
そうなるとやはり旧型が欲しい。で、買っちゃいました。


Sinn156Bのプッシャー交換(2005年11月)
錆が気になっていたSinn156Bのプッシャーを交換してもらいました。詳しくは画像をクリック。

クロノグラフのプッシャーは本当に手入れが大変です、拭くにも根気がいります。

OMEGA SpeedMaster 3rd

2001年4月に修理を終えたOMEGA SpeedMaster Thirdは何事もなく安定した時刻を刻み続けています。


SpeedMaster 3rdの後にやってきたROTARY ChronoGraphは詳細がわからないままですが、これも5振動(18,000振動)で軽やかなビートを刻み続けています。

80年代にクロノグラフのブームが世界中を襲ってからと言うもの、私のようなアマチュアコレクターが手に入れることが出来るクロノグラフはかなり減ってきました。

ROLEXのコスモグラフ(世間ではデイトナと言われているようですが、私がこれを欲しくて眺めていたときの機械にはデイトナの文字はありませんでした)のように、商品の価値を上回るような価格になってしまったものは到底手に入れることが出来なくなりました。

最近のオートマティックのコスモグラフはあまり魅力は感じなくなりましたが、60年70年代のコスモグラフやそれらが時計店の一角にそっと置かれていた頃を懐かしく思い出しています。

私の住む奈良にはこういった高価で特殊な腕時計はめったにお目にかかれるはずもなく、大阪に出た折り、心斎橋にある時計店の店頭で見かけることが関の山でした。

オメガのスピードマスターオートマチック「シューマッハモデル」


私がインサイトを買ったのはホンダオートテラス。そこにわたしの車の担当営業をして頂いているF氏がいらっしゃいます。
彼、オメガのスピードマスターオートマチックのシュッマッハモデルをお持ちなのです。それも赤色!。
赤が好きな私は欲しくてしょうがなかったのですよ。それがそれがひょんなことから手に入ることになったのでした。
インサイトを購入してから何度かホンダオートテラスへ行って話をしていた時に、F氏からこんな相談をうけたのです。
「わたしが持っているオメガスピードマスター、リュウズが取れちゃったままずっと引き出しの中に仕舞ったままなのですよ。これの修理ってどのくらいかかります?」って聞かれたのです。
リュウズが取れただけなのか、軸が折れて抜けたのか定かでは無いために即答は出来なかったので、後日持って来ていただいて預かることにしました。

いつもどおり、預かったスピードマスターを小柳時計店へ修理見積をお願いしてきました。
「たぶん部品代と工賃を加えて15,000円ぐらいでしょう。」と返答を頂いたので修理に出すことにしました。
その旨をF氏に伝えたら、「あのスピードマスター、誰か欲しい人いるでしょうかねえ?」って聞かれたものだから、「ここここ!ここにいますよ!」って思わず返答してしまったのです。う〜ん、マズイ、いっちまった。
「ああ、イイですよ。BROSさんさえ良かったら譲ります。」ってことになり、修理が終わって来たら彼の持ち物からわたしの所有物へ。

そして2005年2月3日(木)節分の日にオメガスピードマスターオートマチックはわたしの元にやって来ました。

SEIKO製 ワンプッシュクロノ



左の写真は60年代のSEIKO製のワンプッシュクロノです。これは高校時代の友人が持っていたものを30年ぶりに彼の家で見つけ、「懐かしいなこのクロノ」って話をしてたら、「修理が必要だけど、いる?」っていうので早速もらったものです。LOTUSエランのオーナーであり某高校の物理の先生でもある友人から頂きました。

私が時計好きだと今も覚えていてくれて、先日彼の自宅を訪問したおりにショーケースから取り出してきて私に手渡してくれました。機械の外観はあまり良いものではなく、風防は傷だらけでワンプッシュクロノのボタンは錆びて朽ち果てていましたが、機械そのものは快調に動いていました。

早速、奈良は橿原市八木町にある小柳時計店のご主人に相談して修理することに。
スイス製の腕時計と違い、パーツが既にないのは国産品の常です。
しかしあらゆる手を尽くしていただきオリジナルのプッシュブタンを入手してオーバーホールと各部の調整をしていただき、本日7月26日に修理が出来てきました。

お世話になっている小柳時計店ホームページはこちらから直接行けます。

ROTARY ChronoGraph


ROTARY ChronoGraphは名前こそ聞いたことはありましたが実物を見たのはこれが初めてです。ちょっと厳つい顔をしており、裏蓋にはヘリウム潜水服を着た人物のレリーフが浮き出しになっています。外観にも大きな傷やへたりもなく美品と言えるでしょう。
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