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冒険映画に渦巻く深夜 似顔絵描きの酒場のツケは 海賊退治の船乗りジャック

トレッキングmotorcycle、HONDA ハンターカブ“黒髪のHONDA CT110”のお話。

subtitle『だからわたしはHONDAが好きなんだ』

2002年2月1日(金)

 
部品の調達と取付をお願いしていたMotoPowerさんから「CT110の修理が完成したよ。」と電話連絡が入った。
新しいナンバーも取り付けて強制賠償保険も加入済み。
友人と二人で新車を購入に行ったときのことが脳裏に蘇った。
持ち込んだときの状態は、パーツの欠損はほとんど無し。
しかし、キャブレターの腐りと燃料タンクの内部に錆があった。レストアしても大丈夫だけどどうする?と言われたが、すべて新品のパーツを発注。あるうちに買っておかないとね。
 
走行距離は3325.4km。これは実走距離。1982年に購入してから3年ほど仕事の足として活躍していたが、だんだん使用頻度が減ってきてやがては倉庫の片隅に仕舞込まれて惰眠をむさぼる運命になった。
 
そして覚醒したのは2001年も終わりの12月。その時は捨てられる運命だったのだ。
見ても判るように一部分うっすらと錆は浮いているが、ほとんどがほこりを被った状態で、ほこりを払い軽く磨きを掛ければ新車の状態を取り戻せるCT110だった。
 
ほんとうは自分ですべて再生っていうか修理や取付をするのがいいのだが、MotoPowerにお願いして元通りになってゆく過程を写真に収めるのも一興と思っていた。が、ちょっと油断しているあいだに完成とは。それほど状態がよかったと言うことである。
 
我が家にやってきてから一部のパーツを一旦外して磨きを掛けたことは言うまでもない。
特にリアキャリア上に取り付けてあるケースは元のオーナーが建具店を営んでいることもあり、自作のケースである。チリの合ったきれいな木製ケースをキャリア上にボルトオンされているので、これはそのままにしておく。
フルフェイスのヘルメットと手袋、キャリアネットにその他諸々が入るだけの容積を持っている。
 
2002年3月8日(金)
 
ガレージ内にはHONDA Beat(PP1)やSUZUKI GAG、TREK VRX400やGT LTS4000などが棲みついており、CT110に乗るのはせいぜい一月に100kmも走ることが出来れば最高なのだが、なかなか乗る機会がない。
 
心配なのはエンジンオイルが降下してしまい、エンジンを掛けたときにオイルの廻っていないシリンダー側壁をピストンリングが擦って傷を付けることが心配だった。
 
HONDA ACCORD Euro-Rに入れたマイクロロンが確か100ccばかり残っているはず。マイクロロンはオイル1リットルに対して80cc必要なのでCT110のエンジンオイルは1.1リットルだからこれを投入するとぴったり。
 
早速、ガレージ奥の棚に閉まっていたマイクロロンを、暖機運転の終えたCT110のオイル注入口から2分ほど掛けて徐々に注入する。
 
その後、30kmぐらい走行して全体にマイクロロンを行き渡らせることが必要。
 
風は冷たいが天気はそこそこ上々だったので、昨日購入した「HELLAシートヒーター」を大和八木の小柳時計店まで届けるためにひとっ走り。
 
これからだんだん暖かくなる奈良の春を感じながらCT110と過ごす毎日が楽しみになってきた。