「ABSで出来た黎明期のモデルガン」
これを買ったのは多分1980年頃ではなかったかと記憶しています。
MGCがシューター・ワンを発売したときに一緒に付いてきたABS製のモデルガンです。
シューター・ワンというのはモデルガンが発火するとその閃光をターゲットであるシューター・ワンがキャッチして、ターゲットがパタパタと動くようになったシューティングゲームです。
今ならTVに接続したゲーム機で簡単に出来るものなのですが、モデルガンにキャップ火薬を詰めて発火させて銃口から出る発火と音が結構なリアリティを持っていたゲームでした。
あまり明るいところや逆光ですと誤作動を起こしたような記憶があります。
これに付いてきていたのがMGCのABS製モデルガン「Heavy Magnum」です。
ヘビーマグナムを良く見ると・・・似ていますねえ。
そう、ハイパトと呼ばれたモデルガンです。
52年規制(昭和52年で西暦では1977年)の後、金属製のモデルガンは白亜紀末の恐竜のように絶滅しかけていた頃、MGCからSIG SP-47/8(SIG210)とハイパト(ハイウェイパトロールマン)が発売されました。
これらに共通するのはABS製で出来ているために「軽い」ということです。
このどちらも買った記憶があり、SIG210は最初SP-47/8という名称だったと思います。
元は紙火薬仕様だったのを、M.G.Capの5mmで使用出来るようにデトネーターを作って快調な発火ブローバックを楽しんだ思い出があります。
この頃からデトネーター作りをしていたのですねえ。
しかし不幸は起こるもの。ガスガンにハマってしまって2004年3月頃にオークションで売り払ってしまいました。
持っておくんだったなあと後になって後悔するんですよ、いつも。
その仲間もヘヴィマグナムも売られる運命だったのですが、「初期のABS製リボルバーなんてきっと値段もつかないだろう。」と難を免れて今日まで部屋の箱の中で過ごしていました。
他にもエンフィールドやP-38も発掘出来ました。
さて、このヘヴィーマグナムはオリジナルではなく塗装しています。
元のABS肌の上からスチールブルーのスプレーを塗ってあり、ちょっと目にはガンブルーっぽい。
撮影したらはっきりと色が判りますね。
44マグナムのカートリッジもシリンダーの中に6発入っていました。
シューター・ワンを買った頃に、友人と大和川の河川敷でちょっとだけ楽しみました。
このモデルガンは屋内で発砲すると音が大きいので、マンション住まいの頃にはちょっと気が引けたものです。
それで近所の河川敷でパカパカやっていました。
ABSで発売された最初のモデルガン
1977年か78年、わたしが勤めだした頃大阪市上本町にある「上六ガン&ホビー」だったと記憶しています。
会社が近くにあったので昼休みや会社帰りによく立ち寄っていました。
ここで見つけたSIG SP-47/8を見せてもらった印象は「軽い!」でした。
そりゃ軽いでしょう、銃のみで300gマガジンを含んで360gしか無いのですから。
発売された最初の頃は紙火薬仕様でした。
たぶん発火はしたと思いますが、はっきりとは覚えていません。
黒い金属の頃を懐かしんで買ったのですが、あまりの軽さにショックを受けてからはしばらく机の引き出しに入れたままでした。
それからしばらくしてキャップ火薬なるものが発売されるようになり、神経質にならなくてもブローバックが簡単に出来るものがぞろぞろと発売されてきました。
SP-47/8のカートリッジサイズはその頃のルガーP08と同じだったので、ルガー用のオープンタイプカートリッジを購入して簡単にブローバック出来るようにならないかと思案しました。
問題はこの時もやはりデトネーターです。
紙火薬用のデトネーターはステンレス製のものがバレルにねじ込んでありマイナスネジで外せるようになっていたので、これをちょいと加工して5mmのキャップ火薬で動くようにしました。
ドリルの先にデトネーターを挟んでヤスリで仕上げていきました。
トライ&エラーを繰り返しながらようやくものになりました。
その頃に撮影したのが掲載している写真です。
ブローバックが簡単に出来るようになってしまったら急に熱意が薄れてしまい、再び机の引き出しの住人になってしまった可哀想なSIG SP-47/8でした。
次に机の中から出たときにはオークションに出される運命とも知らずに。
※元はABSの地肌でしたが、ヘヴィーマグナムを塗装した時と同時期にこれも塗装しました。
このころ流行りだったスライドがブルーにフレームがシルバー。
スライドはスチールカラーでなかなかきれいな色が出ていたと思います。
撃針はセンターファイアっぽく見えますが、微妙にセンターを外していてカートのリムを打つようになっているサイドファイアです。