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一眼レフデジタルカメラ「オリンパスE-10」

 オリンパス一眼レフデジタルカメラE-10を購入してから約20日が過ぎました。
購入時にテストし、そのあと仕事にも使いましたので、あらためて感じたことや気づいたことを話したいと思います。

最初に電源の話から。
今までデジタルカメラを使ってきて必ず気になることと言えば「電池の持ち」でした。
AC電源が取れるところでは必ずACアダプターから電気を供給していましたし、液晶を表示したまま撮影するとバッテリーだと瞬く間に電力不足となるからです。
E-10は基本的には液晶をファインダー代わりに使わず、一眼レフファインダーを使って撮影出来るのですが、電力消費の大きな液晶を使わずに使ってもあまりバッテリーの持ちは良くありません。
液晶を使わないで使用してもHQモード(2240×1680圧縮比1/8)が50枚ほどの撮影枚数です。
使用しているバッテリーはニッケル水素バッテリーを使用。(1.2V 1600mA)
更にデータの書き込み中にズームリングを動かすと、バッテリーがあるにもかかわらずバッテリーが少ないという点滅表示が出るのはちょっと気になるところです。この件はマニュアルにも書いてありますので、一旦、メインスイッチをOFFにしてから再度ONにすると正しい表示に戻ると言うことです。
でも、これってちょっとおかしいとは思うのですが・・・。
で、本当にバッテリーが少なくなったという点滅表示になってから、あと何枚撮影できるかをテストしました。
バッテリー残量が少なくなったと表示が出るたびにメインスイッチを切って、再度立ち上げての撮影で、約30枚が撮影できました。
バッテリーが復帰するのか、終止電圧の設定値された安全マージンを少し高く設定されているのが原因なのか、バッテリーマネージメントがプアなのかもしれません。


次に画質です。
一般に画素数が多いほどきれいであると思われているようですが、これはちょっと違います。
単純に画素数が多いだけなら他にもいくつかデジタルカメラが存在しますが、圧縮のアルゴリズムや低ピクセル数での撮影でもシャープでメリハリのある画像を得ようとすると内部のアルゴリズムが大きな重要性を持ちます。
例えば、35万画素のデジタルカメラと言えば何年か前の主流でした。ピクセル数は640×480。
このころに撮影した画像があるのでE-10と比較するとやけに寝ぼけた感じがしますね。
それと85万画素(1024×768)、そして131万画素(1280×960)のカメラとも比較しました。
特に大きな変化を感じるのはE-10で640×480ピクセル圧縮比1/8で撮影した画像と、過去に35万画素で撮影した画像とのシャープさの違いです。
まったく同じピクセル数とは思えないほど、画質に違いがあります。
E-10の方がずっときれいなのです。
131万画素のカメラを使い、SHQ(スーパーハイクオリティ)で撮影したものでさえ、E-10の1280×960圧縮比1/8のものと比較すると画像は劣っています。
それほど、E-10の再現する画像は優れているのです。
これは単純にピクセル数だけではなくて、圧縮のアルゴリズムや搭載しているレンズ、これの違いが非常に大きいと思われます。
E-10に搭載されているズームレンズは9〜36mm(F2.0〜2.4)で、35mm換算で35〜140mmになります。
現在のレンズでさえEDレンズと言えば高性能の証。更に非球面、高屈折率低分散レンズまで使われているとなれば、明らかに撮影画質優先の設計だと思います。
お花のアレンジメントを撮影したところ、花びらの微妙な筋や葉の細部まで豊富な階調と解像度を示しました。
今までのデジタルカメラでボケ具合を云々することなど考えても見なかったのですが、このE-10は違いました。
更にピントのキッチリ合ったところからアウトフォーカスになるところが実にきれいです。
レンズ口径が大きいために開放F値があまり変化しないのも優れたレンズの証でしょう。
欠点と言えば、無限大の距離を撮影するとやはり乳剤カメラには劣ります。それでも今までのデジタルカメラと比べれば格段にきれいですが・・・・。
標準の感度設定が80となっていますが、これはちょっと低いような気がします。
CCDが小さいためでしょうが、もう少し高感度で使えたらと思うことがあります。
しかし画質が低下するようならこのままでも仕方が無いですね。


これからのデジタルカメラの望むこと:
機能:
○レリーズタイムラグが極力少ないこと
○ファインダーの視野率が100%に近いこと(100%であれば最良)
○撮影レンズに歪曲収差が少ない(無い)こと。
 これは商品を撮影するときに直線が直線として映るレンズが欲しいため。
○専用レンズでもかまわないが、レンズが取り外せてアタッチメントの付加で撮影レンズ以外のものも取り付けられること
○CCDの解像度が限りなく乳剤フィルムに近いこと。
○色温度が設定できること。(イラスト表現ではなく数値としてとらえられること)
○ISO感度がフィルムと一致し、更に高感度にも対応していること
○外部ストロボが利用できること
○ピント合わせが高精度のオートフォーカスであることは無論、マニュアルフォーカスが実用に耐えうること。
○出力データが16bitのRawデータで書き出せること。
○連続撮影にも耐えられること(連写の意味)
○バッテリーの持ちが充分に長いこと
○アイレベル・ウェストレベルなどの撮影に対応できること(ユニットの付加でも良い)
○液晶表示で撮影データが確認できること(当然だが)
外観と操作性:
○カメラとしての存在感のあるもの。
 融けたチーズのような外観であってはならない
○タッチセンサーのような切り替えではなく、レバーのように位置で動作内容が確認できる仕組みが欲しい
○なめらかな操作感と手触り
オプション:
○外部から無線或いは赤外線で遠隔コントロールできるシステムが欲しい
○遠隔操作しながら撮影画面が確認できる受信部があればなお良い(外部電源使用でも良い)
★コンピュータから撮影コントロール出来ると非常に便利。そう言ったところはNIKON D1及びD1Xは優れている。